虫歯になる原因と予防対策
人によって違いますが、一般的な予防として次の様な事があげられます。
- 適切な歯磨き
自分ではきちんと磨いているつもりでも、磨き残しができてしまうものです。
特に歯と歯のあいだや奥歯、歯の溝など歯ブラシが届きにくいところは注意して磨かないと、虫歯の原因となる歯垢(プラーク)がなかなか取れないため、ていねいなブラッシングが必要になります。
一度、歯科医院のブラッシング指導を受けて正しい歯磨き方法を身に付ける事をおすすめします。
- 食生活の見直し
毎日毎食後、しっかり磨いていてもむし歯になってしまう人は、磨き残しがあるか、歯磨き以外に原因があるかもしれません。甘い物を控えていても、ダラダラ食べていたり、砂糖入りの飲み物を少しずつ飲んでいても虫歯が出来やすくなります。
歯質などの先天的な要素により、あまり歯を磨かなくても虫歯になりにくい人もいますが、そうでない人も、適切な虫歯予防を行っていれば問題ありません。
- フッ素
フッ素の効用
- エナメル質を強化して酸に溶けにくくします
- 初期むし歯を修復する再石灰化作用があります
- むし歯が酸を生産するはたらきを抑えます・・・など。
虫歯の無い人が、これからも健康で白い歯を保つためにも有効です。
当院で定期的にフッ素塗布する他、家庭で使える製剤を購入することもできますので、上手に利用してください。
また、フッ素は他の薬品と同じように、適量を使用している限り、安全性にも問題ありません。
妊婦の虫歯予防
妊娠期間は、むし歯になりやすい、むし歯菌が増えやすい、歯周病が悪化するとても危険な状況といえます。
要因として・・・
- 妊娠中は“つわり”のために、歯磨きが困難になることがあります。また“食べづわり”などの状況では、頻繁に口の中に食べ物が入ることになります。
- 母体の栄養分が胎児の成長に多くを使用されるため、歯肉等歯周組織の抵抗力が低下します。
- 妊娠によるホルモンの影響で、歯肉の腫れなどがおこりやすくなります。
妊娠性歯肉炎の原因菌の出す内毒素が早産や低体重児出産などの妊娠のトラブルと関連があると言われていますので、適切な治療をおすすめします。
乳児~子供の虫歯予防
虫歯の原因菌は、歯が生えていない赤ちゃんの口の中には住んでいません。なぜなら、むし歯菌が定着するためには、歯のように硬い組織が必要だからです。
虫歯菌は、歯が生え始めると、だ液などを介して赤ちゃんに感染します。ですから、赤ちゃんに歯が生えてくる前に周りの大人がむし歯予防をして、なるべく感染しないような環境を作るという意識が大切です。
そして、赤ちゃんへの食べ物の口移しや、お母さんが味見をしたスプーンで直接食べ物を、赤ちゃんのお口に運んだり、また、可愛さゆえに口に「チュッ!」したり・・・は、避けた方が良いでしょう。
歯科医院での予防処置をおすすめします
歯の定期検査を受けましょう。
歯の状態にに応じて、市販の製品よりも効果が高いフッ素を直接歯に塗布したり、歯磨きでは落としにくい歯と歯の間などを集中的に清掃します。そして、適切な歯磨き指導を受けて磨き残しを減らすようにすると予防効果がアップします。